
「元旦」?「元日」?
今年もあと2ヶ月すれば年越し…なんて時期になりましたね。
皆さん、アレの準備は終わりましたか?
ハロウィン?
じゃあ。クリスマス?
もう、クリスマスの後に送るアレだってば!
年賀状!?
正解◎
まだだけど、年賀状がどうかしたの?
年賀状で”元旦”という言葉がよく載っているけど、元旦以外にも”元日”もあるのになぜ、元旦なの?
元旦と元日に違いはあるのか、分かりますか?
今日は、やたらと責めてきますね。
えーでも分からないかも。
私も聞いておきながら分かりません。元旦、元日2つの言葉があるのは知っているけど、使い分けのことなんて今まで気にしてこなかったし、今ではLINEでお正月用スタンプに一言添えて挨拶したり、新年の挨拶の文章が書いてある年賀状も多いから、特に気になることなんて正直ありませんよね。
しかし、私もそろそろ三十路に差し掛かるいい大人…!
ということで、年賀状と”元旦”、”元日”の関係を調べて気持ちよく新年を迎えたい!年を重ねていきたい!!とそう決意し私なりに調べてまとめてみました。
元旦、元日の違い
「元日」も「元旦」どちらとも1月1日のことを指すのですが、実は時間帯に違いがあったのです。
元日
一年の始まりの日を示していて、つまり1月1日全体のことを意味する。
元旦
1月1日の朝のことだけを示していて、1日の午前を過ぎたら元旦ではない。
えー!全然知らなかった!時間帯で元旦と元日使い分けていたとは…!
あ、だから年賀状に「元旦」とあるのはだいたい1月1日に届く年賀状は、午前中に配達されるから「元旦」なのか!
そうそう。だから、送るのが遅くなって1月2日以降に届く年賀状には、「元旦」「元日」と書かずに、平成○○年1月吉日 もしくは、平成○○年新春、平成○○年初春と書いて出すのが正解なんです。
えー!それは知らなかった!!三が日までに届けば「元旦」はセーフだと思ってたかも。
しかし、「元旦」と「元日」の違いを知った以上、年賀状を書く時には年賀状が届くであろう日付や時間帯を考えて書くことに注意して送る人にしっかり新年の挨拶をしていきましょう。
お正月はいつからいつまでのこと?
お正月もいつからいつまでとはっきり決まってないから、いつからいつまで?というのがはっきりしなかったけど、お正月とは、本来は1月の1ヶ月間のことを指しますが、近年では、関東は1月1~7日まで。関西は1月1~15日までの、門松やお正月飾りといったような松の内を飾る期間のことを「お正月」と言うようになってきたそうです。
確かに、お正月って1月1日から始まるのは分かってたけど、いつまでがお正月か、って聞かれたら答えられなかったかも…。
それに、関東と関西でお正月期間が異なることも知りませんでした。
松の内を飾るのは、元々日本全国で1月15日までと決められていて、鏡開きも日本全国で1月20日に行われていました。
歴史が変わったと推定されるのは、江戸時代の慶安4年(1651年)4月20日に徳川三代将軍であった家光が亡くなったことで、毎月20日は家光の月命日になり、
- 徳川幕府の下にいた関東圏では、「月命日に鏡開きは良くない。」となり20日を避けて、1月11日に鏡開きを行うようになった。
- しかし、1月11日はまだ松の内の期間で年神様がいらっしゃるのに鏡開きをするのは失礼なのでは?
ということになり、1662年に徳川幕府が「1月7日をもって飾り納めせよ」と指示する通達を出した。それから、関東では松の内を飾るのが1月7日までになり、情報が正確に伝わらなかったのか、関西では、いつも通りに、1月15日までに松の内を飾っていたと言われていますが、日にちに違いはあっても、どちらも新しい年を迎えたい、大事にしたい気持ちは一緒だったのですね。
まとめ
- 元旦は、1月1日の朝のことを示しており、お昼以降は、元旦ではなくなる。
- 元日は、1月1日のその日のことを言う。
- 年賀状では、1日に届くように出来るのなら、「元旦」「元日」と書いて良いが、 2日以降に届きそうなら、平成○○年新春・初春・吉日と書くのがマスト。
- お正月の期間は、江戸時代三代将軍の家光が亡くなったことで、関東と関西で差はあるのだが、新年と神様を大事にしたいという双方の気持ちは同じであった。
お正月のあれこれを知るだけで、今まで準備したり、書いたり億劫だなあと思いがちだった年賀状が、ちゃんと1日の午前中に出そうと気合いが入ります。
また、デザインや文章も「初春」「謹賀新年」とよく分からずに使っていましたが、届けたい相手、日にちのことをしっかり考えてこその新年の挨拶だったのかと思い知らされました。
皆さんも良かったら参考にしてみて下さいね。