
子育てが始まって、子どもがある程度大きくなってくると・・・
「子どものことどう怒ったらいいのか分からないよね…」と、私の周りのママさん達で話題に上がるようになりました。
愛する我が子だからこそ、甘やかしてあげたい気持ちと親だからこそ叱ってあげないといけない気持ちが交差して複雑な気持ちになってしまいます。「ダメ!」とか「危ない!」は使ったらいけないって言うけど、じゃあどんな言葉で子どもに伝えたらいいの?と頭を悩ませることありませんか?
私は親だからこそ、厳しく怒っていいし手を抜いてもいいし、甘やかしてあげたい気持ちはあってもいいと思います。
ただ、保育士をしている時も、実際に我が子を子育てしている時もメリハリのある声掛けや、働き掛けが大事だということが分かりました。これさえ守れば、特別なことをしなくてもイライラ、ガミガミが止まらない育児が、大人も子どももハッピーに☆楽しめる育児へとなっていくと思い、ここに記していきたいと思います。
子どもの叱り方
子どもは、たくさんの失敗や学びを経験値として大人へと成長していきます。
こんなに小さい我が子が、大人へと成長するのは寂しいし、まだ想像したくないし。いつまでも自分の側にいて欲しい!っていうのが本音だったりしますよね。
でも、そういう訳にもいかないし親だからこそ1人の大人だからこそ、叱らないといけないことはあります。
命に危険があった時には、しっかり短い言葉で叱る
保育園に行ってお友達を怪我させたり、公園で遊んでる時に、命の危険を感じることがあったりします。他にも生活や遊びの場面でもたくさん危険な場面は子育てをしていると付き物ですよね。
“危ない!!”と何度も言っても子どもは聞いてくれないし、危ないこととか大好きで大人の心配をよそにダイナミックに遊ぶことが大好きです。
そういう時には、しっかり一方的にならないように子どもと会話しながら短い言葉で叱りましょう。
例えば…
→友達に怪我をさせてしまった時
- 友達と同じように痛い思いをあえてさせる。
- すると、”痛い”と泣き出すでしょう。
- ○○君(ちゃん)も同じで痛かったんだよ。痛いことされて、どんな気持ちになった?
と、問い掛けされた方の気持ちに気付けるようにする。 - 気付いたところで、お友達に謝るように促す。
※この喧嘩の中で、怪我をさせた側の子どもがおもちゃを返してほしかったりフォロー出来る所があったら、
「○○君(ちゃん)、おもちゃを貸して欲しかったんでしょ」
という感じでその場面場面でその子の気持ちをフォロー出来る所があったら汲み取ってあげましょう。
☆その子を怪我させてしまったことだけに注目するのではなく、子どもが何故そうしてしまったのかという背景も考えて怒るだけではなく、その子の逃げ道を見つけてあげるのも大事な大人の役割です。
目で怒る、手で怒る
かと言って、子どもは一回反省したかと言って繰り返します。なんなら、さっき怒られたばかりなのにまた同じことをしてしまうことなんて、よくあります。笑
大人も感情の生き物だから、毎回毎回されるとイライラして感情をぶつけて怒鳴ってしまいたい衝動に駆られるのは誰しもあると思います。
そんな時には、声に出して怒りたい気持ちを思いっきり目に力を入れて子どもの背丈に合わせて、目で怒ってみましょう。
そこで気付く子どももいると思います。気付いたら、その子に問い掛けて何がいけなかったか、して欲しくなかったかさっきと同じように話してみましょう。
目で怒っても、ヘラヘラ笑って気付かない時もあるでしょう。
その時は、気持ちをさらにグッと堪えて、じっくりその子と向き合いましょう。
「お母さん、怒ってる。すごい悲しい気持ちだよ。何でか分かる?」
と問い掛け、自分だけじゃなく相手の気持ちを考えられるようにすると、その子なりに分かってくれると思います。
手で怒るは、決して叩くとかそういうことでは、ないのでご安心を。
例えば、保育園に行く前や、出掛けるまでに色々着替えもしないといけない、歯磨きもしないといけない、しないといけないことは山積みなのに小ちゃなモンスター達は自由ですよね。笑
そんな時に怒ったって、ずっと怒り続けていたって、最初は効果があっても怒られることに慣れてしまって聞き流すことが増えて大人が無駄に体力を使い果たしてしまっていつのまにかこちらがモンスターになりうることもありますよね。
怒りたいけど、怒ってる暇もないくらい急いでいる。
でも、気付いてもらいたい、そんな時には子どもの手を繋いで、脱衣所なりさせないといけない場所に子どもの手を引いて、夢中になっていることから離してあげ、連れて行きましょう。
何を言わなくても連れて行く手の感触と大人の雰囲気で、子どもは感じ取ります。
しかし、連れて行くのは成功しても「イヤイヤ」と泣き出したり抵抗されることはあります。
そういう時は、子どもに選択肢を与え選べるようにしてみましょう。
「じゃあ、どうしたら○○君は歯磨きしてくれる?アンパンマンとうさぎちゃん、どっちのお友達と、歯磨き頑張ってみる?」
というように、子どもに選択肢を投げかけることで、子どもも自分で選択するので納得して、歯磨きを出来ます。
子どもが「イヤイヤ」と言うのは、大人が言うことに全てに「イヤ」と合言葉のように返してしまってるだけだと思います。
それと、「イヤイヤ」という言葉だけに捉われていても、どんなに優しく声掛け続けても返ってくる言葉は全て「イヤ」で拉致があかなくなってしまうので、そういう時には、話題を変えたり(本人の好きなテレビの話題など)、ぬいぐるみを使って本人にアピールするのも1つの作戦です。
「アンパンマンは歯磨き出来るのかっこいいね~!上手だね~!!」
とやっていたら、「僕(私)もやる~!」とやって来てくれるでしょう。
して欲しくないことをしていた時には
例えば、うちわの持ち手を赤ちゃんがガジガジしてたり、台所を散らかしたり観葉植物の葉っぱを食べようとしていたり危ないこと、して欲しくないことをしていたとしましょう。
そういう時は、「ダメ!」「危ない」という言葉を子どもに言いがちですよね。
私も言うと思います。いや、この前言ってた….かな…?笑
しかし、言いそうになるのをどうにか持ち堪えて、なぜそういう風になるのか冷静に考えてみましょう!
- うちわの持ち手を口の中に入れるのと、観葉植物の葉っぱを食べるのは赤ちゃんの手の届く所に置いていたから。
- 台所を散らかすのは、何かで遊びたいけど何もすることない。
全部、大人の責任となっちゃいますよね。子ども目線と気持ちになれば、「ダメ」の言葉の前に「お母さんがここに置いていたのが悪かったよね~」と思いませんか?
そんな時は「ダメ!」と言わず、子どもが1人で遊んでも大丈夫な物をすっと遊んで欲しくない物と入れ替えましょう。おやつでもいいかもしれません。
2~3歳の子どもには、その子の好きな遊びを選択出来るように話し掛けてみたり、
「おままごととお絵かき何して遊びたい?」
など。
危ない物を手に持ったり、行こうとしていたら、さっと大人が取って取られたことに怒ったり泣いたりする暇がないように、スキンシップ遊びやその子の歌を歌ったり、あそこで楽しいことあるみたい!と気が紛れるように声掛けしたらすんなり来てくれることもあります。
なるべく距離を置いたり、見守ることも大切
日々生活していると、昨日上手くいった声掛けが今日は効かなかったり、自分に余裕が無かったりします。そういう時に限って怒らせるようなことばかりして、でももう言える言葉は全部言い尽くした、何も言えない…けど、そういうわけにもいかない、と悶々することがあると思います。
そういう時は、(怪我や命の危険がなければ)距離を置いてあえて子どもの様子を見守っておきましょう。
あと、イヤイヤで何も言うことを聞いてくれなくて、もう泣いてどうしようもない時も、落ち着くまで1人にしておくのもいいです。
構えば構うほど、子どもは甘えたくなります。
大人も、ムシャクシャしたり悲しいことがあって泣きたい時に、あれこれ正しいことを言われても、正論を言われることがしんどかったり分かっていても心に響かないですよね。
子どもも同じです。そういう時は、思いっきり泣かせたりあえて見守れる範囲で見守りましょう。
見守っていれば、子どももストンと落ち着く瞬間があります。その時に掛けた言葉を掛けてあげましょう。子どもの気持ちを「~したかったね」「嫌だったね」など、大人が代弁しましょう。
まとめ
- 叱る時は、短い言葉で一方的にならないように子どもに問いかけながら。
- 叱る前に、まず子どもが何故そうしてしまったか背景を考える。
- 子どもは何をしたかったのか、逃げ道も考えフォローすることも大事。
- 叱ることも大事だが、見守ったり距離を置くことで子どもへの関わりのメリハリをつける。
育児は、どれが正解なんてありません。子どももしっかり反省したからといって大人と同じでまた繰り返すこともあります。
子どもなのに子どもの未熟さに腹を立ててしまうこともあります。ちびっこ達の自由っぷりにはついついツノが頭から出てきそうにはなるし、毎日大人だからと言って落ち着いていられないので。笑
余裕がある時など、出来そうな時は1つの手段としてやってみたり、あなたなりのオリジナルで子ども達と上手く付き合っていくのもいいと思います。
たくさん手がかかったり、怒ったりするのは今の小さいうちだけです。大人から、もらった愛情はどこにもいかないし、無駄にもなりません。
大人になり、子どもに子どもが出来た時にあなたがしてくれたこと、可愛がってくれたこと、怒ってくれたこと全部未来に繋がっていくのですから。