
はじめに
十月十日の妊娠期間を経て、辛い陣痛に耐えて無事出産した後、多くの母親をなやませる赤ちゃんの栄養問題。
『絶対に完母で育てたい!』『保育園に行くから混合じゃなきゃだめ』『母乳が出ないから完ミだけど赤ちゃんに悪い気がする』なんていろんな意見を耳にします。今回は、完母、混合、完ミの全てを経験してわかったことをお伝えします。
完母で育った一人目
一人目は完母で育ちました。私は幸い母乳がたくさん出るタイプで、一人目は産まれたばかりのころからおっぱいを吸うのも上手だったので自然にミルクは使わなくなり、2か月頃には完母に。
私が考える完母のメリットは、まず一番にお金がかからないこと。このあと二人目でミルクを使うことになりますが、あまりの出費に完母のありがたさを思い知りました。
他には体重が落ちやすい、いつでも母乳をあげられるので楽、スキンシップを感じられる、といったところです。
実際、母乳には様々なメリットが認められており、産後の回復を早める、病原体から体を守る抗体が含まれる、情緒を安定させるなど言われています。しかし私の場合、完母であるがためのデメリットも多々ありました。
完母のデメリット
私が感じた自分の身体に対するデメリットはこちらです。
- 乳腺炎になりやすい
- 数時間母乳をあげられない場合胸が張って痛い
- 食事に気を遣う
- 母乳パッドが必要不可欠、夏場は蒸れて衛生的に気になる
- 赤ちゃんの歯が生え始めると、噛まれることがある
- 用事があっても預けられない
赤ちゃんに対するデメリットは以下です。
- 母乳の匂いがするためか、いつでも母乳を欲しがる
- 夜泣きが多くなる
- 離乳食より母乳を欲しがる
- 添い乳で中耳炎のリスクが高まる
- 卒乳が大変
もちろん個人差がありますが、私にとってはデメリットが多かった完母育児。
特に困ったのが夜泣きです。敏感になり1~2時間毎に起きてしまい、おっぱいなしでは寝られないので主人にも頼れない・・・この経験から二人目は混合でいこうと決意しました。
混合→完ミで育った二人目
4年を開けて授かった二人目は、一人目の経験を生かし始めから混合にしました。
混合にして一番に思ったのは、ミルク代がかなりかかると言うこと。母乳はもちろんお金がかからないので、この差は大きく感じました。
しかし、二人目ということもありますが、母乳のあとにミルクをたっぷり飲んだあとは機嫌が良く眠りも深くなり、とにかく育児が楽になったのです。
デメリットは前述したコスト面と、哺乳瓶の消毒が面倒くさいということくらい。私にとってはメリットが多かったのです。
混合・完ミのメリット
- 飲んだ量がわかるので、予定が立てやすい
(飲んだ後1~2時間は機嫌が良いのでその間に買い物に行くなど) - おなかがいっぱいになり、よく眠る
- お世話を交替してもらえる
- 栄養価が安定しているので安心
このように、自分の時間が少しでも持てるようになったのは大きなメリットでした。
生後7か月ごろ歯が生え始め、噛まれるようになったのでこれを機に完ミにしたのですが、さらによく眠るようになり卒乳も簡単にできました。
最後に
様々なことで悩みがちな初めての育児。多くの新米ママが初めにぶつかる壁が栄養問題です。
母乳だから、ミルクだからと悩む必要はありません。赤ちゃんは何も覚えていないし、どちらで育っても健康な子は健康だし、母乳をたくさん飲んでも病気になる子もいます。
ネットにはいろんな意見が溢れていますが、あまり気にせず健やかな生活を過ごしてくださいね。