
家具が転倒することによる被害とは?
最近は自然災害が多く、日頃からの備えが重要視されています。地震対策として家具を固定しておくこともその一つですね。ついつい後回しにしてしまいがちですが少しずつ地震対策を進めておきましょう。
地震は震度5になると大半の人が恐怖を覚え、何かにつかまりたいと思うほどの揺れが起こります。固定していない家具などが移動したり、倒れたりすることも…さらに震度6になると立っていることが難しくなり、家具の大半が移動し転倒してしまうものが多くなってしまいます。
家具が転倒してしまうとどんな被害があるのでしょうか?
- 逃げ道が塞がれてしまい思うように避難できなくなる
- 物が飛んできてケガをしてしまう
- 倒れてきた家具の下敷きになってケガをしてしまう
などなど…特にお年寄りや小さいお子さん、身体が不自由な方がいるご家庭は早めに対策をしておきましょう。
家具の固定方法
家具の固定グッズは色々なタイプのものが出ています。種類と特長を見ていきましょう。
- L型金具
強度が一番高いですがネジで固定するため壁に穴をあけなくてはなりません。 - ベルト式器具
L型金具と同様、強度は高いですがネジで固定するため壁に穴をあけなくてはなりません。 - ポール式器具(つっぱり棒)
取り付けは簡単ですがL型金具等と比べると強度が弱めです。家具と天井の距離があるものには向きません。 - ストッパー式器具
価格面では一番安価です。設置も簡単ですが単独で使用するには強度が低めです。
L型金具の強度が一番高いですが、壁に穴をあけたくない又は賃貸のためあけられないというご家庭もいらっしゃることでしょう。その場合はポール式とストッパー式器具を組み合わせることで同等の強度を得ることができます。ご家庭の事情や目的に合わせて選んでみてくださいね。
テレビの固定方法
テレビを固定するグッズは次のようなものがあります。
- テレビ用耐震ポール
テレビとテレビ台をポールでつなぎ転倒を防ぎます。 - 粘着マット
テレビやPCの下に貼っておくことで落下したり、移動してしまったりすることを防ぎます。100均で震度7に対応しているものも販売されています。
32インチ以上のテレビの場合、粘着マットと耐震用ポールを併用するのがおすすめです。また、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭の場合、お子さんのイタズラ防止でも耐震用ポールが大活躍します!お子さんに震度7以上にテレビ揺らされ、壊されてしまったという話もよく聞かれるものです。地震と小さいお子さんのいたずら対策ではテレビをがっちり固定するのが良いでしょう。
家具の転倒を防ぐポイント
あらかじめ大きな家具を固定しておくことはもちろん、家具の配置などを工夫することも非常に重要です。
- 寝室や子ども部屋、避難経路などは家具を置かないようにしましょう
- 重いものは下のほうに収納することで倒れにくくなります
- 逆に重いものや落下すると割れてしまうようなものは上のほうに収納しないようにしましょう
阪神・淡路大震災では、死者の8割が家屋の倒壊や家具の転倒によるものだったそうです。自分の命は自分で守るという意識を持って、早めの地震対策に取り組みましょう。