
大阪で行われるクラシックの祭典が熱い!
2006年から初秋の大阪を舞台に、毎年開催されている音楽の祭典に行ってきました。大阪フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者の大植英次氏プロデュースのもと、関西を中心に活躍するプロの音楽家たちが、御堂筋や中之島のオフィスビル、カフェ、ホテル、ホールなどを中心に、1週間に渡って、全81公演で熱演を繰り広げます。
公演のほとんどが無料で行われているため、普段クラシックに馴染みのない人でも気軽に参加できます。昨年までの12年間で960公演、53万人の人が訪れています。
大阪市内に住んでいながら、残暑厳しい折、いつも気が付くと終わっていて後悔し続けていましたが、今年は早々にパンフレットを入手し、日時と会場をチェックし、一足早い芸術の秋を感じてきました。
普段着で参加できる気軽さ!
オープニング公演や、期間中の主な有料公演会場となっている中央公会堂までママチャリで行きました。終日150円の駐輪場は、平日でも空が多い様子。市内中心部にはこのような駐輪スペースが増えているようで助かります。
音楽目的ですが、普段なかなか来ない大阪の中心部、気になるショップはチェック済みです。この日は、第一公演と第四公演をはしごして聴きました。いずれも無料。早めに着いてもすでにすごい行列でした。開場になると、みなさんとってもラフな恰好で入場されます。赤ちゃんをだっこしたお母さんももちろん入場OKです。
あいにくの雨模様でしたが、この日は情熱的なタンゴをファゴットで4重奏というプログラム。初めて聴く曲で、ファゴットのみの4重奏というのも聴き馴染みがありませんでしたが、さすがはプロのテクニック、すっかり音楽の世界に引き込まれ、あっと言う間の30分でした。
次の公演会場であるオフィスビルの1階にお目当てのベーカリーショップがあります。早めに到着して、近場を散策できるのも移動公演の魅力です。
伝統のある建物と新しいおしゃれなショップが融合していて、印象的な街並みです。
~音楽で街に愛と平和を~
第一公演に引き続き、プロデューサー兼指揮者の大植英次氏の挨拶で始まります。大阪愛が強く、普通の大阪のおっちゃんみたいで、とても明るく楽しい話に会場からも笑いが起こります。音楽で街を明るくしたいという思いが伝わってきます。
フルート奏者、野津巨貴博氏が奏でるモーツァルトの美しい音色がビル館内に響きわたり、観客と奏者に一体感のようなものが生まれます。どの会場でも、奏者との距離が近く、間近で音楽に触れることができます。
1週間に渡って、多くが無料公演である81公演を実現させるには、会場の確保や、楽器の運搬、当日の整備などボランティアスタッフの支えが無くてはなりません。感謝です。自身もせめて観客という立場で参加することで、この祭典を盛り上げていける一助になればと思っています。
少しでも興味を持っていただけた方、会場には、ホテルのロビーやチャペルもあり、近隣に宿泊施設も充実しています。芸術の秋を感じに大阪にいらっしゃいませんか。