
最近の電子ピアノは優れもの!
最近、娘のために電子ピアノを購入しました。
もう2年近くヤマハ音楽教室に通っている娘。まだ小さいし、本格的に弾けるわけでもないからと、しばらくはおもちゃのようなキーボードで練習していたのですが、やはり鍵盤の重さや音色が違うことから練習しにくいと言い出し、買い替えを検討することに。
私自身、子供の頃は10年以上ピアノを習っていたのでその気持ちはわかります。
が、本物のピアノはなかなか買えるものではありません。高いし、重いし、調律なんかもあって面倒だし・・・と思い、選択肢は電子ピアノ一本に。

所詮電子ピアノはグランドピアノの真似事に過ぎないと思っていたのですが、最近の電子ピアノは本物のピアノのタッチや響きに非常に近くなっており、侮れないなぁと思いました。
今回は、電子ピアノの魅力と失敗しない選び方を紹介します。
電子ピアノの魅力
ピアノを新しく購入する場合、最近の多くの家庭では電子ピアノを選ばれると思います。それには理由がいくつかあります。順番に見ていきましょう。
□値段が安い
まず、価格の違いが挙げられます。電子ピアノはメーカーや機能によっても変わりますが、安ければ10万円を切るものから高いと30万円ほどのものまであります。
本物のピアノは100万円以上。中古であっても50万円はするので、この価格差は大きな魅力となります。
□音量調整ができる
本物のピアノであれば、真ん中のペダルを踏むことで音を小さくすることができますが、一段階しかないため音はかなり小さくなり、満足に練習できません。
電子ピアノであれば自分の好きな大きさに調整できるので、その点は電子ピアノが優れていると言えます。
最近では近隣トラブルもあり音を気にする人が多くなっているので、重宝される機能であると言えます。また、イヤホンを付けて練習することも可能です。
□重量が軽い
本物のピアノは200㎏ほどの重量があるのに比べ、電子ピアノは60㎏ほどです。
200㎏もあるものを家に入れようとすると耐震補強が必須になりますし、模様替えなんかで動かすことは基本的にできません。
電子ピアノも重量はあるので耐震補強をすることもありますが、なくてもなんとかなる重量であると言えます。また、持ち家の場合は良いですが、引っ越し予定のある場合は本物のピアノを動かすことが困難になります。
□調律がいらない
ピアノを長い年月使う上で、必要になってくるのが調律です。
定期的にしておかないと音がずれてしまう調律は、業者を呼ばなければならず手間がかかります。
電子ピアノはその必要はないので楽ですが、一生使える本物のピアノと比べると寿命は20年未満と短くなることはデメリットと言えます。
電子ピアノの選び方
それでは、たくさんメーカーや種類がある中でどんな電子ピアノを選べば良いのか、挙げていきます。
第一に、「なぜ電子ピアノを購入するのか」という理由を考えます。
ピアノを習っているから練習用に、ということであれば、鍵盤が本物のピアノに近い方が良いですし、趣味で弾くようであれば値段や機能面で考えても良いでしょう。
□スピーカー
安い電子ピアノにはスピーカーが2個付いているのに対し、高い電子ピアノには4~6個のスピーカーが付きます。
スピーカーが多いことで、ピアノを弾く時の表現力が豊かになります。ピアノを演奏するときは、静かな曲は優しく小さめの音で弾いたり、元気な曲は強弱をはっきり付けて力強く弾いたりと自分の感覚で表現します。
その表現力を助けるのがスピーカーなので、本格的にピアノを習っていきたい場合は4個以上スピーカーが付いているタイプをおすすめします。
□鍵盤
電子ピアノの鍵盤には、樹脂鍵盤、木製鍵盤、ハイブリット鍵盤があります。
価格は樹脂鍵盤が一番低くなります。
ピアノを弾いたことがある人であればそれぞれ弾いてみたらよくわかりますが、樹脂鍵盤は非常に軽く、本物のピアノとは随分感覚が違います。木製鍵盤は本物のピアノにかなり近い重さで、ハイブリット鍵盤も木製鍵盤です。ハイブリット鍵盤は構造も本物のピアノと同じなので、より本物のピアノに近くなります。
この差は、家でピアノの練習をしてレッスン会場や発表会のピアノで演奏するときのギャップとなりますので、ピアノを習っている場合、樹脂鍵盤はおすすめできません。

□機能
電子ピアノには、鍵盤を触るだけで内蔵されている曲が弾ける機能や、音を変える機能が搭載されています。
いろいろな楽しみ方がありますが、ピアノを練習する場合は必要のない機能になりますので、機能が充実している分価格が上がるものに関しては必要ないかと思います。
趣味でピアノを弾きたい場合は楽しい機能になるので、用途によって変わります。

どんな使い方をしたいかで選んでみよう!
いかがでしたでしょうか。電子ピアノは価格差が大きいので、趣味で使いたいのか、ピアノの練習用で使いたいのかで選び方は随分変わります。
存在感が大きく、一度買うと模様替えなどで動かすのは難しくなる電子ピアノなので、後悔しないものを選ぶようにしましょう。